こんにちは。今日は10月10日(金)〜12日(日)代官山T-SITE GARDENにて開催されている『Adobe Ink&Slide』の体験会へ行ってきました。Ink&SlideというのはApple iPadのスタイラスペンの一つで、Photoshopなどで知られるAdobe社初のハードウェアとして注目されているデバイスです。初日ということで混雑してるかなーと思ったら割とすんなり体験できました。スタッフの皆さんも懇切丁寧に教えてくれるので少しでも興味のある方はこの連休、足を運んでみてはいかがでしょうか?

Adobe Ink & Slideのレビューをしたいと思います。

[使用感]
Ink(ペン)は三角形をねじったような独特な形状をしています。これすごく握りやすかったです。Slide(定規)の方はどうして動くのは分かりませんが、電源なしで動きます。ソフト側に出てくる定規の線はSlideから1cmほど離れて表示されるので見にくいということはありませんでした。この定規の挙動は文章では説明しづらいので各所にあがっている動画を見ていただいた方が早いかもしれません。ペン先が従来のiPadスタイラスと違って細く、ポインティングがある程度正確です。Wacom液晶タブレットほどの精度はありませんがそこそこ使える印象でした。

[良かった点]
アルミのボディがかっこいい!のと、とても握りやすいこと。
ペンは充電式で、microUSBで充電します。
ソフトウェアはIllustrator Line と Photoshop SketchなどのAdobe製ソフトが対応しています。
このLineとSketch、とてもよくできたソフトで、プロジェクト毎にページを追加したり管理できます。
一応それぞれIllustrator,Photoshopに対応していますが、どちらで描いても、Illustrator,Photoshopのどちらへでも持っていけます。送信もスマートで、メニューから送信をすると、Creative Cloud経由(?)ですぐにMacの方と同期して送信してくれます。これは便利。この機能だけでも同期の煩わしさから解放されて使ってみようかなという気分になります。ソフトの方は無料でダウンロードできますのでペンは無くとも試してみてはいかがでしょうか?

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[気になった点]
パームリジェクション(手をiPad上においてもペンしか認識しないようにする機能)が少々不安定で描画できたりできなかったりの現象が起こること。現状複数レイヤーには対応しておらず、これ一つで作品作りとはいかないこと。(裏技として、下書きレイヤーは存在するので保存した画像を別のプロジェクトで開いて下書きにして重ねていくという手法も考えられますが…)

[総評]
まだ対応ソフトが少ないですが、SDKも配布されておりサードパーティーへの対応もこれから進んでいくと思われます。全体的にはハード・ソフト共に「よくできているなぁ」という印象。もちろん自分は予約しました!
数あるiPadスタイラスの中でも最も優れたデバイスだと思うので、iPadでの作品制作を考えている方にはぜひオススメしたいです。Adobeスタッフの方もおっしゃっていましたが、ここだけの話、IllustratorLineの方が使い勝手が良いです。

以上簡単なレビューでした。
発売まであと一週間。届くのが待ち遠しいです。
発売日は10月17日。価格は22800円(税込)
Adobe Ink & Slide 公式HP


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